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Posted by ミリタリーブログ at

2014年04月04日

Royal Thai Armed Force Military Police


 こんばんは。学校が始まりました。憂鬱で仕方ありません。
 
 今日は、各所で質問がある「憲兵服」の正体について紹介いたします。

【憲兵服とは?】
 かつて、僕のブログでも憲兵服というのは紹介したことがあると思います。

 こちらになります。憲兵の黒赤のヘルメット、赤い腕章と共に「憲兵服だ」ということで購入したものです。襟章も無し、色々不安だったのですがこれを嬉々として着ていたのも事実。

 ところが

タイ軍に憲兵服はありませんw
他の国では憲兵専用の服もあるのでしょう。しかし、タイでは憲兵服という物は存在しないのです(最近知りました)。

【常勤服】
 では、先ほどの写真の深緑色の服はいったい何なのか?
 それはここに答えがありました。

 こちら、僕の撮影した王宮周りの歩哨さんですが、こちらの方が同じ服を着ていました。
 こちらの服の正体は、陸軍の常勤服、というのが正解です。タイ軍の憲兵は、陸海空3軍共に常勤服で仕事をします。

 こちらが常勤服です。陸軍は黒に近い深緑色のユニフォームを常勤できています。国防省付近の警備は迷彩服、常勤服共にいましたが、どういう局面でどっちを着るのかはまだはっきりしていません。王宮警護は常勤服で問題ないと思います。迷彩服を着ている兵士は一人もいませんでした。
 
【憲兵科】
 陸軍憲兵は、常勤服に赤と黒のヘルメット、赤い腕章、白い飾緒をして活動をします。わかりやすいのが冒頭の写真です。左腕に飾緒、右腕に腕章を嵌めるのが正しいスタイルとなっています。
 海軍憲兵は、常勤服(地上勤務は茶色の服)に白と紺のヘルメット、腕章、白いベルトを付けます。また、右腕にMPのパッチを付けるのが正しいようです。ただし、海軍は階級で制服の形が変わりますので、おそらくセーラー服に飾緒はありません。階級が上がって他2軍と同じ形の制服になった後でも、飾緒付きの憲兵科を見たことがありません。

また、緊張時はボディーアーマー着用、ライフル携行もあるようですね。

 空軍憲兵も基本は一緒です。常勤服に白と水色のヘルメット、腕章、飾緒。MPのパッチも貼っています。

写真が古いのでタイ軍では珍しい、UZIを携行しています。最近めっきり見なくなりました。

例外として、迷彩服のまま活動をするときもあるようです。

海軍憲兵科

陸軍憲兵科。これに至っては飾緒と腕章を同じ側の腕に着けています。アリなのかしら。

いかがだったでしょうか。色々、僕も時間がたってから知ることが多いため、正確な情報が出せず申し訳ありません。精進いたします。

  

2014年04月04日

RTA Ranger "Thahan Phran"


 皆さんこんにちは。タイ王国の特殊部隊を紹介するシリーズ第三弾は、黒服部隊の異名で知られるタハーンプラーンです。よくTwitter等では「タハーン様」と縮めて呼んでしまうのですが、タハーンはタイ語で兵隊という意味ですので正確にはタハーンプラーンと繋げて読まないと通じませんw

【組織】
 タハーンプラーンは陸軍に所属する準軍事組織です。よって、配備は陸軍の4つの軍管区に分かれます。13の連隊はその4つに振り分けられている、ということです。Wikipedia丸写しになってしまいがちなので詳しい配備は割愛します。
 冒頭の写真は第47レンジャー部隊の写真です。前述の通り、連隊は13しかありませんので、この47という数字は中隊規模なのだろうと考えています。見た通り、MTAR21が配備されるなど、決して遅れてはいないようです。

 そしてもう一つ、タハーンプラーンには12個分隊の女性分隊があります。

 女性ばかりの写真をよく見ることがあるので、彼女たちがその女性分隊なのだと思います。

【装備】
何はなくともタハーンプラーンには黒い服が必要です。昔は中田で安く抑えようとしていましたが、「あとあとになったら正規品が手に入るかもしれない・・・」と考え直し、やめました。結果、タイの物が手に入りましたw

 こちらがその品です。彼らのパッチは水色の糸で刺繍がしてあるのが特徴です。ただ、例外として白い糸で刺繍してある物もあるようです。


 かつては装備が遅れていました。56式弾帯に56式小銃・AKS47等も見られました。

 どん底まで遅れていたわけでもありませんが。M16A2,M16A1は頻出します。

M16A2のカービンモデルも採用されています。
M16A1のカービンでした。焼き鳥さんご指摘どもです!


タイ-カンボジア国境です。手前のカンボジアの兵にピントが合っていますが、注目したいのは奥のタハーンプラーンです。56式弾帯を変わったつけ方してますね。M203も確認できます。

タイでは全面的に採用されているHK33を使っています。伸縮ストックモデル、固定ストックモデル共に見ることができます。

フラググレネードM67、M79グレネードランチャーを発見。

右側の兵士に注目してください。この際中央のスコープマンはほっといて、右側です。M4A1にホロサイトを付けています。挙句のはてにはフロントサイトを換装し、フリップアップサイトに変わってます。こういったケースはとても珍しく、陸軍からの軍事顧問官ではないかと考えております。ちなみに、いずれ紹介するとは思いますが陸軍ではM4A1に装備が変わってきているところもあります。

拳銃携行の例です。一番右側の兵士、ショルダーホルスターにガバメントを入れて携行しています。

【微章】
タハーンプラーンの微章については、所有してはいるけどいまいち何のパッチだかわからないという物が多いです。申し訳ありません、宿題とさせてください。

 こちらは袖章です。上腕部に着けます。ベレー、ハット、キャップにつける帽章も大きさは違いますが全てこの形です。タハーンプラーンの象徴となっているのは、「3本雷に剣」です。これと似たパッチに、コブラがかたどられた物がありますが、そちらはクイーンガードの物です。



 これらはワンセットでタハーンプラーン記章となっております。少なくとも、バンコク在住第2歩兵師団在籍中の知り合いはそう教えてくれました。
 上のウィング型の物は右胸ネームテープの上、下のはネームテープの下に着けます。ちょうど、胸ポケットのフラップの上に着けるのが正しいと考えています。例外は見たことがありません。
 また、一応サブデュードタイプのも所有しておりますが、陸軍人でつけている人をまだ見たことがありません。一応なんらかの形でタハーンプラーンから陸軍へ移籍することは可能だと思うのですが・・・。


 単語で検索すると、タハーンプラーンの動画や写真が出てくるので、関係があると思います。กูผู้ชนะで、「私は勝利した」という意味があるようです。

装備の欄冒頭で上げましたが、黒服に着けているためしっかりと撮影できてない者があります。
黒服の左胸についている物は、降下章、所属隊章、血液型章等です。はっきりし次第、追加します。


それから、重要なことなのですが、今までタハーンプラーン章と呼称していた

こちらの「咥え剣の虎」パッチですが、こちらタハーンプラーンとは関係がありませんでした。今までの記事も少しずつ訂正にかかりますが、確認したところこちらのパッチはCommandoの訓練を受けた者が取得できる訓練章のようです。申し訳ございませんでした。

正直、僕も現役軍人からその話を聞いて目からうろこでしたw


さて、いかがだったでしょうか、タハーンプラーン。代用代用で揃えれば敷居は低いのではないでしょうか。
ちなみに、襟の形が微妙なので中田のつるすぺはNGだと思っておりますw

2014/04/05 訂正
 肩章を袖章に訂正。ののしってください・・・w