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Posted by ミリタリーブログ at

2019年03月28日

KWA Tavor TAR-21 レビュー③(マガジンのお話)

坂系アイドルにドハマリしてしまいました。みむです。

KWAのTavorが発売されてから結構経ちましたね。どうも、私がこのレビューを書き始めて結構見てくださる方がいるみたいでして、コメントも数件いただきました。
本日は、その内の1件にお答えしたいと思います。

SIN様

初めまして。 KSCタボールを検索しててここに辿り着きました。 レビュー拝見させて頂きとても参考になります。 こちらは厳密にはKWA製との事ですが 日本のガスでも作動はしますでしょうか。 是非作動等に関するレビューも期待しております。 (私もKSC版が出る前に多分買います)



ありがとうございます。
日本のガスでも問題なく動きます。寒さにはあまり強くないようですが、その分感じた印象としては「寒くなければガツガツ動く」ですかね。
まだゲームに持っていってませんので、初速等は不明。前述の理由により、弾速系の優先度がだいぶ下がってます。
それから、この質問には「KSCのマガジンは使えるのけ?」というニュアンスも含まれているなと判断しましたので、買ってまいりました。



同梱されてたマガジンはIWI準拠のポリマーっぽいマガジンであまり好きくなかったのですが、M16タイプ用のKSC純正マガジンを購入して装着しました。さすが、妙なガタ等ありません。若干前後にカタカタ動く感はありますが、十分「仕様です」と納得できるレベルです。


このミリタリーな見た目大好き。実マグも持っていますが、あの質感がGBBライフル用のマガジンだと出しにくいのが惜しいところです。


マガジン上部のアップです。かなりしっかりしており、ずっしりと重いです。89GBBも含めてGBBライフルばっかり使ってるので、マガジンだけでこの重さかよってところがネックです。

余談ですが、先日東京サバゲパークに遊びに行ってきました。イーグルのガンケースに89GBBとS&TのM870、G17とそれらのマガジンを詰めてみたのですが、ガンケースだけで総重量が15㎏くらいありそうでした。遊びに行って筋トレしてるみたいだったよまったく。


最後ですが、KSCのマガジンは空撃ちモードとかあんのか?と疑問に思った私は、ヤフー知○袋等を調べてみました。


【質問者】
KSCのM4には、空うちモードはありますか?

【回答者】
ない。ボルトストップを左手で解除しながら撃ってください。



という35億年くらいされてそうな会話しかでてきませんでした。

いやいやいや、工夫をせえや工夫を。


こんな感じで、KSCのマガジンは強制的に空撃ちモードにできます。やりかたは、BB弾を上げる弾上げを細い物で下して、できた隙間に結束バンド等を短く切ったものを斜めに差し込むだけ。本職スタイルでいうところの10円玉みたいなやつ(わかる人にはわかる)。


過去のレビュー記事はこちらへ。
KWA Tavor TAR-21 レビュー①
KWA Tavor TAR-21 レビュー②


長物GBBは買って後悔しないっすね、マジで。前ちょこっとだけ持ってて後輩に投げちゃったMWSとかもめちゃんこ良かったし、買いなおそうと思ってるし、AKとかもほしいし。
今回で一応タボールのレビューは終わります。あとは、皆さん買って触ってみてください。後悔しないから、ほんと。  

Posted by みむ  at 16:18┣ThailandBreak  └Army

2019年02月21日

KWA Tavor TAR-21 レビュー②

 今回は、KWAのTavorに、QDスイベルはつくのか?というお話と、その他本場イスラエルの地で生産されているアクセサリー等を紹介いたします。等とかいって1個しかないんですけど。


 KWAのTavorには、2か所のQDアタッチメントがついています。しかしながらわたくし、今までQDスイベルやQDスリングを使ったことがなかったので、どういう穴にどういうパーツを付けることができるのかわからなかったわけです。
 そのため、KWAのTavorを初めて箱から取り出したとき、

 「この銃はどうやって背負えばいいんだ・・・?」

 と思ってしまったわけです。ひたすらタイ軍の写真を見て、イスラエル軍の写真を見て、ようやく突き止めたのはどうやらこの穴にはQDスイベルというのを付けることができるようだぞ、ということでした。
 というわけで、さっそくですが買ってきましたマルイのQDスイベル。

フロント

リア

スイベルにはこだわらなかったのでマルイの物を懸けで買ってみました。取付可能かわからなかったのと、マルイなら安心だろうという考えです。結果は大成功でした。


これで安心して背負うことができます。今までタンスの肥やしになっていたIsraeli Weaponsのスリングを付けました。このスリングですが、

一番左の人がわかりやすいと思いますが、このスリングには特徴的な小さいポケットがついています。調整具なんかを入れることができるやつですね。


よく見ると、タイ陸軍のTavorはみんな同じスリングがついています。おそらくですが、TAR21本体、M21、スリング、その他諸々セットで調達したんだと思います。

んー、調達先はどこなんでしょうねぇ。IWIから直接買ったんですかねぇ。


ついでですが、前回紹介し損ねたM21の紹介です。MeprolightのM21です。ただ、当然ですがレプリカです。UFCから出てます。
集光チューブはダミーで、LR44を2本使って光ります。そのくせ、センサーはライブなので前を隠したりすると光りませんし、暗いところだとまったく役に立ちません。本物を買うと10万くらい吹っ飛んじゃうので、仕方なく乗っけています。

それから、買ったときについてた前カバーをなくすと泣きを見ます。電池すぐなくなっちゃうので。カバーはなくさないように脱落防止をしっかりしましょう。私は、こんなのを買いました。
耐衝撃性に優れたカバーです。それから、タイ軍でもこういうやつの使用例があります。



さて、今回の記事はなんだか淡々と買ったもの自慢みたいになりそうだったので、できるだけ為になりそうな内容も含める努力をしてみました。
撃ってみたとか弾速とかのお話は、また今度。
  

Posted by みむ  at 18:13┣ThailandBreak  └Army

2019年02月19日

KWA Tavor TAR-21 レビュー①

ついに、台湾のKWAからTavor21のGBBライフルが発売されましたね。
すでにYoutube等でドイツやイギリス、台湾本国のエアソフターたちからレビュー動画が出ています。マック堺さんも出してましたね。ちなみに、マガジンは自重で落下します。

さて、私はといいますと、タイ軍やってるし出たらいち早く買うべさと考えてはいましたが、なんと奇跡的に購入することが叶いました。
今回は、外観のみレビューをさせていただきます。


タイ軍やってる人でこのブログを前から見ててくれた方からすると、突っ込みどころが多い写真かもしれませんが、とりあえず今回は銃のレビューなので銃のみ。しっとりとマットブラックな質感と、抱えると感じる確かな重み。一言でいうなら

買ってよかった。



MeproM21が非常にしっくりきます。後述しますが、チャージングハンドルはS&Tの電動ガンと比べても形が違うのがわかるでしょうか。


右向きです。エジェクションポートは一切オミットされることなく、フルオープンできます。まぁ実銃なんか触ったことないんですけど。
また、フロント廻りのサイドレールは標準装備。S&Tの電動ガンの時は、わざわざ他社の後付けレール買ってきてネジ穴開けて加工したんだよな・・・。ありがたいです。


見てくださいこの芸術的なまでに美しいフロント廻り。
ピントをどこに合わせるか迷ったんですが、実は見てほしいのはバレルではなくチャージングハンドルです。S&Tの物は、エジェクションポートけてホップを調整するためだけの棒だったので、銃から垂直に伸びていました。しかし、GBBライフルですから、チャージングハンドルはチャージングハンドルとしての機能があるわけです。実銃のチャージングハンドルに忠実に、やや前景姿勢になっています。どうでしょう、このデザイン。「水平直角ではない美学」ということです。


銃床廻りです。刻印の美しさもさることながら、この剛性は素晴らしいです。ストックのパッドもプラスチックではなくしっかりゴムです。


エジェクションポートを開放してみました。チラと除くのはノズル、チェンバー、スライドを交代させるためのチャージングハンドルと接続された棒。ぱっと見シンプルな機構ですが、これだけコンパクトにまとめるのは苦労されたことと思います。


マガジンです。IWIに供給されているCAAの窓付マガジンを再現しています。尚、窓はオミットされてしまいました。まぁつけても意味ないからなんですけど、単純に電動ガン用に再現されてるようなダミーカートを格納するためのスペースがなかったんだと思います。それにしても、素晴らしい再現度です。

尚、重さはマガジン込みで約3.5㎏。なんだか懐かしい重さですね。

さて、いかがでしたでしょうか。あまり言うとS&Tの悪口になっちゃいそうなくらい、素晴らしい芸術品のようなトイガンです。
GBBライフルは遊んで楽しい見て楽しいおもちゃですから、私のようなほぼお座敷シューターさんにはオススメかもしれません。いいぞ、これ。
  

Posted by みむ  at 17:00┣ThailandBreak

2019年02月07日

タイ王国軍に関わる士官学校等

 未来の有望な将校を育てるための士官学校というのは世界中にあります。日本にもあります。防衛大学校ですね。
 タイ王国にもありまして、卒業したものについては右胸に卒業章を着用する権利が与えられます。今回は、そんな卒業章の中でもよく見かける者をピックアップして紹介いたします。尉官以上の制服や迷彩服に着用すると引き締まります。


【陸軍士官学校/Royal Thai Army Academy】

 陸軍の士官を育てるための学校です。実は、この学校に入学する前にはタイ王国士官学校予科という別の過程を卒業する必要があります。このブログでもなんとなく紹介したことがある気がしますが、男性しか入学できません。
 前回特集しました兵科章の中に、チュラチョームクラオ陸軍士官学校の物がありましたが、その学校を卒業すると、この卒業章を右胸のポケット中央に着用することが認められます。また、士官学校の学生には全長47㎝の短剣が授けられます。正装時には帯刀することになります。
 尉官以上はほぼ全員が右胸ポケットにこの徽章がついています。

【統合幕僚監部大学/Joint Staff College】

 陸海空問わず、選抜された将校に対して合同作戦教育を行い、統合幕僚監部要員としての育成させます。胸に星のマークが輝いている軍人はエリートということですね。
 写真には2つ映っていますが、作りが違うだけでどちらも同じものです。着用箇所は上記2つと同じで、右胸のポケット中央です。

【海軍士官学校/Royal Thai Naval Academy】

 海軍人の士官を養成するための士官学校です。海軍の将校の胸にはこの徽章が輝きます。

【警察士官学校/Royal Thai Police Academy】

 タイ王国の正義を守るタイ王国警察の将校を育成するための学校です。タイでは、警察を第4の武装組織と見る動きがありますが、この学校と、入学前に過程を終わらせる必要がある士官学校予科(上記の物と同一の物)と合わせて軍と同様の訓練をするからです。

今回は、各士官学校の卒業章を紹介いたしました。
次はよく見かける職能章でも紹介しようと思います。お楽しみに。
  

2019年02月05日

タイ王国陸軍の兵科章④

 今回は、国防省勤務章と、陸軍本部勤務章を紹介します。兵科と呼べるかどうかわかりませんが、すべて束ねるHQに勤務するものとして、兵科章より優先して襟に装着するため、兵科章として扱います。兵科が他にあって勤務が決定すると装着するのか、まだわかってないので今後はっきりしたらまたお伝えします。

【国防省勤務/MOD Org.】

 バンコクのワット・プラケオの裏手にある国防省で勤務する軍人はこの襟章がつきます。おそらくここに詰めてる国防省勤務専門の軍人にしかつきません。というのは、国防省出入口にいる憲兵は憲兵科の襟章を付けていた記憶があるためです。このあたりも、もっと調べてみたいと思っております。
 国防省は、以下の部署から構成されます。

・国防大臣室
・国防大臣常任秘書室
・タイ王国軍本部
・タイ王国軍事法廷

 このうち、タイ王国軍本部においては、以下の部署が存在します。

・司令部
・統合幕僚監部
・運用部
・特殊サービス部
・教育部

 司令部の中には、過去このブログで紹介した「例の部隊」も含まれています。王国軍司令部直轄なのです。


話をもとに戻しますが、徽章については王国軍のエンブレムがそのまま用いられています。


【陸軍本部勤務/Army HQ Org.】

 今まで紹介してきた兵科章は、右襟に装着し、左襟には細部所属を示した所属章を装着するのですが、陸軍本部章は両襟に装着します。つまり、「陸軍本部」という兵科で「陸軍本部」に勤務しているということを意味します。ここまで細かい意味はないのでしょうが、ほかが片襟だけなのにこれだけ両襟なため、そう表記することにしました。
 徽章は、タイの国章であるガルーダの杖をクロスさせたものを両襟に装着します。

自衛隊には、統合幕僚監部や陸上幕僚監部がありますよね。

【憲兵科/警務科/Military Police】
 陸軍内部の秩序維持や部内犯罪の調査、交通統制等を行う兵科です。
 徽章は、チャクラムに交差したリボルバー拳銃で表されます。

【情報科/Intelligence】
 各種軍事情報の収集、処理、配布を適切に行う兵科です。
 徽章は、交差するイナズマと矢、盾に羅針盤のコンパスローズで表現されております。

【測量科/Survey】
 各種地形情報の調査、測量を行います。この兵科についてももう少し調査をしたいと思ってます。
 徽章は、測量系や交差するサーベル等で表現されております。まだ実物は見たことがありませんw

【武器科/Ordnance】
 小火器、火砲、車両の整備、弾薬の補給を行います。武器係や弾薬係に任命されることも多いようです。
 徽章は、火炎弾で表現されております。

【陸軍士官学校/Military Academy】
 陸軍の次世代を担う指揮官を養成するための学校で、正式名称を「チュラチョームクラオ陸軍士官学校」といいます。
 徽章は、アカデミーの校章をそのまま取り入れており、生徒は両襟にこの徽章を付けます。
 

まだ実態がよくわからない兵科が多くて申し訳ありませんが、兵科の紹介はこれで終わりです。
次からは、訓練章か大学卒業章でも紹介するつもりです。  

Posted by みむ  at 13:46┣Thailand  └Army

2019年02月04日

タイ王国陸軍の兵科章③

前々回は戦闘職、前回では戦闘職を支える後方職を紹介しました。今回は、全体を類まれなる支援能力で陰から支える縁の下の力持ち的な兵科を紹介いたします。派手な部分からは離れますが、この兵科がなければ軍は成り立たない、重要な兵科です。

【経理科/会計科/Finance】

 軍隊における経理とは、軍人に対する俸給、各物流調達における会計、軍用地確保のための地代交渉等、多岐にわたります。私が聞いて驚いたのは、「海外に派遣される際、一番最初に現地にいくのは経理だ」ということ(※1)。現地での用地確保や、糧食、水、燃料の確保をするために会計をする必要があるため、経理が一番に行く、という意味です。そのため、いざという時のための対処能力も問われるということですね。
 徽章は、交差したサーベルに、タイでは神聖なものとして扱われるエラワンの象が重なった意匠です。

 自衛隊では会計科という名前になっていますね。体力検定の種目に重量物運搬があるのですが、会計科が運ぶ重さは20㎏です。1億円の入ったアタッシュケース2つ分だそうです。

【総務科/Adjutant General】

 総務科は、総合した任務の科、という字を書くように、全般的な業務を行います。人事、とりわけ配置に関わる業務、広報業務、部隊行事の計画についてや、基地の修繕、周辺民間人との調整等。実に様々な業務を担っているのがお判りでしょうか。しかしながら、ここまで述べた業務内容は氷山の一角。これからさらに調べなければならない兵科の一つであります。
 徽章については、交差する羽ペンとサーベル、分厚い本で表現されております。総務に関わる兵科として実にりりしく、堂々としたデザインです。

 自衛隊には総務科はありませんが、総務と名の付く部隊部署はあります。各駐屯地業務隊や、学校、補給処等にも総務課があるところがあるそうです。

【軍楽科/音楽科/Army Band】

 音楽を持って兵士の士気を高め、音楽を持って人々を癒す。そんな花形のような兵科が、軍楽科です。専用の制服に身を包み、心を打ち震わせる音楽を披露する軍楽科は、人々のあこがれとなることも多いようですね。
 徽章は、音楽を象徴するハープのデザインで表現されております。

 自衛隊では音楽科という名前になっています。希望で入ることは相当難しく、ずっと同じ楽器を続けてきた、等の強みがないと入れないみたいです。有名な話ですが、駐屯地内での服装は、上下迷彩服に短靴(ローファーのような革靴)ということは知っていますか?

【法務科/Justice】

 軍法会議を行う兵科です。法を知り尽くし、法に背いたり規律に違反する者を法によって裁く彼らも、また軍になくてはならない兵科です。憲兵科と協力して内部の調査も行います。
 徽章は、チャクラムに罪の有無を決める天秤、裁きを下す剣で表現されています。

 自衛隊には軍法会議がないため、法務科はありません。



 今回は、影から軍を支える兵科を紹介しました。次回は、この3回で紹介した兵科を束ねる「国防省勤務」と、「陸軍本部」の兵科を紹介します。この2つについては兵科というより勤務章と呼べるものです。それから、私が徽章を持っていないものについてもまとめて紹介させていただきます。
  

Posted by みむ  at 22:14┣Thailand  └Army

2019年02月03日

タイ王国陸軍の兵科章②

続けます。前回は、戦闘兵科を紹介しました。今回は、戦場を直接/間接的に支援する後方兵科のうち、主に戦闘に絡む部分を紹介します。

【補給科/需品科/Quartermaster】

 補給科は、「決済→調達・管理→輸送」という物の流れのうち、真ん中の調達・管理の部分を担当します。補給科がいなければ兵士は飢えてしまいますし、壊れた武器も補給科がいなければ部品が手に入らず、治りません。また、服も市販の服を各兵士が勝手に探してバラバラな迷彩服を着ていることでしょう。私は、個人的な感想ではありますが補給科こそ軍の要の一つであると考えております。
 徽章は、交差したサーベルにかみ合ったチャクラム3つで表現されております。

 需品科は、自衛隊では目立たない職種ではありますが、やはり糧食・燃料・需品器材・被服の補給、整備、回収及び給水、入浴、洗濯の支援にいたるまで、自衛隊のお母さんのような仕事をしております。個人的に愛着のある職種です。

【輸送科/Transportation】

 輸送科は、「決済→調達・管理→輸送」のうちまさに輸送の部分を担当します。準備された物品や戦力を目的地まで輸送する輸送科は、実は過酷な兵科なのです。敵がどこにいるやらわからない道中を、まんじりともせずに集中してハンドルを握る。彼らがいないと、兵隊は何十キロ何百キロもはなれた場所へ重いにもつを背負って徒歩で移動する必要があるのです。なくてはならない兵科ですよね。
 徽章は、ハンドルを意味する操舵輪、盾に翼の生えたチャクラムという形で表現されております。尚、翼の生えたチャクラムは飛行章にもデザインが採用されています。

 自衛隊でも輸送科は輸送科です。輸送隊は、なかなか過酷な訓練をするということを聞いたことがあります。

【通信科/Signal】

 人間は、まだ刀で戦っているときから狼煙という方法で「通信」を確立していました。遠く離れた仲間と情報を共有しあい、戦況を我に有利な方向へ傾ける通信は、まさに「通信兵」という兵科を確立させたのです。それほど、重要なパーツと進化しました。もちろんタイ軍においても通信科は存在します。
 徽章は、チャクラムに交差する電波のイナズマで表現されております。このイナズマについては、各国通信兵科で同じような意匠が採用されているようですね。

 自衛隊にも通信科が存在します。有線、無線、搬送、暗号のほか、システム(電子戦、サイバー犯罪対策等)等も担当しています。

【医療科/衛生科/Medical】

 軍における医療というと、第1に思い浮かぶのは衛生兵でしょうか。赤十字の名のもとに、負傷兵へ駆け寄り野戦治療を行う。そんな衛生兵は、どの兵科よりも精強だと言われることもあります。しかしながら、平時より「ちょっとおなか痛いなぁ」とか「虫歯が悪化して・・・」等、体調悪化や感冒の悩みなどを解決するためにも、医療科は活躍しているのです。具体的には、軍病院にたくさんの医官がつめており、米軍に至っては「歯科医科」という専門の兵科も存在するほどです。タイ軍の医療科に関してはそこまで細分化されてはいませんが、どこの国にも負けていない盛況ぶりを見せています。南スーダンでのPKO中には、子供の衛生事情を改善すべく、工兵科と共に派遣されたという記録もあります。
 徽章については、他国と同様、「アスクレピオスの蛇杖」のデザインを採用。アスクレピオスは、ギリシャ神話に登場する名医です。タイの徽章に巻き付く蛇は、タイの上座部仏教に伝わる蛇神ナークの頭部と類似しており、そのあたりにオリジナリティを出すことで他国との差別化を図っているようですね。

 自衛隊の衛生科は、衛生科部隊だけではなく、駐屯地の医務室や自衛隊中央病院へ配属され、日々変化する自衛官の体調を管理しています。

【獣医科/Veterinary】

 Veterinaryという言葉、聞き覚えないですよね。私もありませんでした。発音は、「ヴェタリナリー」です。意味は獣医。タイ陸軍騎兵隊に所属する軍馬や、憲兵隊等に所属する軍用犬等のケアや、獣医学知識の提供等、もう少し調べてみないと実態がわからない活躍が多いようです。
 徽章は、医療科の徽章の背後に蹄鉄が足されることで表現されております。

 言わずもがなですが、自衛隊には獣医科はありません。


今回は、戦闘に関わる後方職種に加え、獣医科も紹介させていただきました。
次回は、後方兵科というよりは本部兵科と呼べる事務職を紹介します。でも、全部軍に必要な兵科ですからね。しっかりと紹介させていただきます。


ちなみに、持ってない徽章もあるのでそれは一番最後にまとめて紹介します。  

Posted by みむ  at 22:12┣Thailand  └Army

2019年02月02日

タイ王国陸軍の兵科章①

久しぶりに記事を書きます。最近は仕事を変え、趣味の方向が「蒐集」から「自作」に変わってるような気がする今日この頃です。

さて、今日はタイトルの通り、タイ陸軍の兵科章を紹介します。紹介したことあったっけ・・・ミリブロから離れすぎて忘れました。


【兵科とは?】
 兵科とは、軍隊の活動における役割を分類し、人事の管理においても区別しやすくするための呼び方です。軍隊は別にてっぽう持って走ったり伏せて泥んこになって敵と戦ってるわけではなくて、軍そのものをきちんと自分たちだけで完結させるために役割分担をしています。そのため、それら役割にも呼び名があるわけです。
 我が国の自衛隊にも、「職種」という呼び方に変わってはいますが、その区分は存在します。この記事では、わかりやすく?するために自衛隊に置き換えた呼び方と、英語での表現も紹介します。

【歩兵科/普通科/Infantry】

 直接敵対目標と近接戦闘を行うことにより、その戦闘力を持って目標を排除する兵科です。軍事行動における「戦闘」の主役となるので、非常に華々しく見えることが多いです。また、第〇歩兵師団、などと師団規模で編成されることが多く(※1)、人員も非常に多くなっています。
 徽章は、交差するライフルとクリップでまとめられた5発の弾丸で表現されております。

 尚、自衛隊では「軍」ではなく「自衛組織」であるため、「歩兵」という単語がふさわしくないため(※2)、「普通科」という言葉に置き換わっております。


※1 全員が歩兵科で編成されるわけではない。
※2 あくまで俗説。公式な理由ではないので了承されたい。

【砲兵科/特科/Artillery】

 圧倒的な火力をもって敵勢力を間接的に叩く兵科です。歩兵科が近接戦闘ならば、砲兵科はそれを助ける間接戦闘を行う兵科であり、「戦場の華」というと砲兵をさすことが多いようです。その装備は、自走砲、地対空ミサイル、牽引砲、対地ミサイル等、高火力なものが多いです。
 徽章は、交差する大砲に擲弾で表現されております。

 自衛隊では、野戦特科と高射特科に分けられていますが、タイ陸軍ではまとめられています。

【騎兵科/機甲科/Cavalry】

 騎兵、というと乗馬して斥候や追撃にあたる勇ましい騎馬兵が連想されますが、現代戦における騎兵科の役割は何といっても機甲戦闘力による敵勢力のせん滅でしょう。また、戦車同志の熱いバトルはそれだけでゲームのジャンルになり、少女が戦車に搭乗してバトルするアニメもありますよね。
 もちろん、騎兵の能力も消えてしまったわけではありません。王室の記念行事などにはきらびやかな衣装に身を包み、りりしい騎乗姿を見せてくれます。
 徽章は交差したサーベルに蹄鉄、戦車で表現されております。

 自衛隊では、「機甲」という名前に変わりました。乗馬姿は見せませんが、「斥候騎兵」の名残はありますよね。オートバイに騎乗し、華麗に偵察を行う偵察隊は、機甲科の隊員です。

【工兵科/施設科/Engineer】

 「道なき方に道をつけ、敵の鉄道うち毀ち、雨と散りくる弾丸を、身に浴びながら橋掛けて、わが軍渡す工兵の、功労何に譬うべき」とは、旧日本陸軍の軍歌である「日本陸軍」の3番の歌詞ですが、工兵とはまさにその歌詞ですべて説明できる兵科です。「戦闘工兵」という言葉もあるほど、勇気と体力が要求される兵科なのです。タイ陸軍においても非常にたくましい活躍をしており、どの歩兵師団にも大隊規模で何個か工兵大隊が付随しています。
 徽章は、渡河を意味する錨、そして道を切り開くための円匙と斧で表現されております。

 自衛隊では、施設科に名前を変えており、地雷の敷設、渡河、開拓、掘削、敵地インフラの破壊工作、陣地構築・破壊等非常に多岐にわたる任務を持っています。



今回の記事では自衛隊で「普特機施(ふとっきし)」とよばれ、戦闘職種に相当する兵科を紹介いたしました。え?施設科は戦闘職種じゃない?


いやいやいや。  

Posted by みむ  at 22:10┣Thailand  └Army

2018年05月13日

ベトナムに行ったタイ軍の話(覚書)

1967年、タイ軍はベトナムに行きました。
かつて何か国も巻き込んで勃発した、ベトナム戦争の派遣軍としてです。今回、ベトナム戦争に行ったタイ軍の徽章が2種類あり、どっちがどっちだったのか忘れないために一度文章に起こしておこうと思い、記事を書きました。

まず、1967年、アメリカ軍第9師団の援助の為に、2000人の兵士が送られました。それが、Queen's Cobra Regimentです。クイーンコブラというのは別名で、一般的にはRoyal thai Volunteer Regimentというそうですが、女王のコブラというのは非常にタイらしいですよね。
さて、そのクイーンコブラのシンボルがこちら。徽章というか、部隊章になっております。
cobra

そして、1968年、クイーンコブラは再編成を受けました。


2000人規模から、一挙に10,000人規模に。
連隊規模から、一挙に師団規模に拡大されました。
それが、いまだにベテランとして語り継がれることもあるRTAVF(Royal thai army volunteer force)です。別名、ブラックパンサー部隊です。

2個歩兵旅団や、数個砲兵大隊を備えた師団でした。

実は、僕もどこで見たかはっきり覚えてないのですが、現在のタイ陸軍第9歩兵師団が、ブラックパンサーの血を引いており、シンボルもブラックパンサーを採用していると聞いたことがあります。
言われてみれば、TF980のデザートデジタル迷彩服を購入した際に貼付されてた部隊章、ブラックパンサーついてるな、と。

今日はここまで。装備とか服制とかまではまだわかってませんのでまた今度。  
Posted by みむ  at 13:50┣Thailand  └ArmyVietnam

2018年01月23日

例の部隊のホルスター

サファリランドのカイデックスホルスター、ブラックホークのやつに慣れると若干戸惑いますね。
ブラックホークのはロックが人差し指にかかりますが、サファリランドのは親指にかかる上に個体によってはちょっと固いので、個人的にはブラックホークのほうが好きです。

さて、CTOC用のホルスターが完成いたしました。

こちらです。
あれ?お前こないだの写真とホルスターそのものの色が違うやんけ?と思った方は鋭い。

買いなおしました!w
というのも、やはりこっちの使用例のほうが多いからなんですね。

こちらが、現職の写真です。そして、

これが僕の。

うーん、所々違うけど、別に無くはないだろ(ご都合主義)

  

2018年01月22日

例の部隊の着てる服2

先日、もしかしたら例の部隊で採用してるマルチカムトロピックのコンシャツとパンツはTRU-SPECかもしれないと言いました。

中田商店でTRUSPECの取り扱いがあったので、今回購入してみました。
我ながら、もっと金の使い方考えなきゃなぁ…。
んで、実際の隊員の写真がこちら。

ポケットが斜めに切れてますよね。

実際買ってみたのがこちら。
これだ!間違いない!
他の写真も確認してみましょう!

これにも写ってますね。ほぼ間違い無さそうです。
では、コンシャツはどうなのでしょうか?

注目したのは肩ポケットのフラップから出てるテープです。
もうほとんど確信を得てるのですが、

うん、TRUSPECで間違い無さそうですね。
今のところ、これ以外に形の近いものは確認できてませんが、これと断定して使っていきたいと思います。

さて、ほぼ完成に近づいたCTOC装備ですが、一つだけ物は分かってるのに入手の見込みが全くないものがあります。
こちらです。


LOWAのシューズです。物は、ZephirのMidで間違いなさそうです。
こちら、別にものが無いわけではないんです。現在もまだ製造しておりますし。しかし、このSageカラーだけは製造が今無いようなのです。
これだけは鬼門。どこを探してもない。取り寄せも可能かどうか…。
時間がかかりそうです。
  

2018年01月22日

例の部隊の鉄兜2

休みが終わってしまいます。
土曜日にまた上野まで出て買い物してきました。目当てはもちろん、今私の中でホットなCTOC軍装で買っとかなきゃいけないやつ。
TRU-SPECのコンシャツとパンツが中田商店で買えるのは非常にありがたかったです。

が、今回の記事はその流れを完全にぶち切るヘルメットのお話。
毎回持ってるもの自慢だとつまんないので、小話もひとつ。
最近タイでは空前のオプスコア(もどき)ブームなのですが、そのオプスコアがどうやらオプスコアではないらしいと言うのです。
当然、オプスコアの純正ヘルメットを被っている隊員もいるんですけど、なんと古いPASGT型ヘルメットをカットして縁を処置して、レールを増設してオプスコアみたいにして被っているというパターンがあるんだそうな。
分かりやすい写真を見たことがあるんですけど、保存してなかったみたいで…。
見つけたら今度アップしておきます。

さて、僕のオプスコアがとりあえず完成に近い形になったのでパーツ類をリストにして写真を上げておこうかなと思います。参考までに。





Helmet:FMA opscore FAST Helmet (Replica)
Helmet inner:opscore OCC dial inner kit
Helmet cover:Firstspear Helmet cover hybrid FG
Helmet pocket:Firstspear battery pocket FG
Helmet light:Surefire HL1 helmet light
Optical device:STS AN/PVS21(replica)
NVG Mount: Wilcox L4G24
ちなみにこれ、バッテリーポケットのフラップ2本、最初から色違いでした。ロットの切り替えがちょうどこいつだったのか…?w
目標的には、ヘルメット本体を実物にするのと、マウントにはウィルコのL4G21を導入することですかね。NVGにAN/PVS14の実物を導入する、というのは副次目標ということで。

どうだろう、近づいた気がしません?

  

2018年01月20日

タイにおけるタスクフォース

タスクフォースとは、和訳すると「任務部隊」、のようになります。特殊な目的のために編成された部隊であり、目的が達成された時は解隊される。そのような組織をタスクフォースといいます。
タイにもタスクフォースがあります。以下、TFと表記いたします。
このブログでも何度か紹介しておりますが、TF980やTF90など、国内外共に存在しております。

こちらはかつて存在していたイラク派遣隊です。TF976という部隊番号がついてます。
先日、イラク派遣隊の戦闘服が手に入りました。


なんと腕章付き!とてもレアです。
海兵隊も勢力として集められております。当然、陸海空全部集められてるはずですが。


こちらはかなり前ですが、TF972(多分)という番号がついている東ティモール派遣隊です。UNAMETの活動です。


一方こちらはアフガニスタン派遣隊。TF975という番号です。デジタル迷彩服になってますね!

恐らくですが、973か974あたりにONUBの活動でブルンジに行ってる部隊があります。
前に紹介したか忘れましたが、

こちらがブルンジ派遣隊の服です。偶然か、こちらも海兵隊の服でした。


最後ですが、こちらが何度も紹介しておりますTF980。砂漠柄着て海外に行ったのは南スーダンが初めてでは無かったということは、先程のイラク派遣隊の紹介でわかったでしょう。

ちなみに、どの部隊も任務はPKO、もしくは工兵部隊による技術提供支援のようです。
  

2018年01月15日

例の部隊のグローブ2

私も様々な軍装に手をつけてきましたが、ボーナスの時期が被ったりしてここまで電撃的に軍装がすすんだことは例のないことです。
今回の記事では、前回紹介したアウトドアリサーチのサプレッサーグローブの実用記事です。

またサイズのでかい画像で申し訳ありません。
近日中に差し替えますので、しばしお待ちを。
さて、この記事を書いているその日にこのグローブが届き、ある程度着用して作業もすることができたので今日はレビューも兼ねております。

まず、サイズ感です。私はメカニクスグローブでいうMサイズがジャストですので、これもMを選びました。
概ねジャストフィットですが、親指が気持ちメカニクスグローブより長いかもしれません。すかすかということはありません。
次に、通気性です。
通気性は抜群、ということはありませんが、手の甲側は革ではなく布張りなので、ある程度は期待できます。
今日作業したのは3時間ほどですが、蒸れてびしょびしょになることはありませんでした。
最後に、作業性能です。
革手袋ですので、細かい作業には向きません。しかしながら、危険が伴う作業や作戦行動などでは手を確実にガードしてくれる、といった信頼性はあるなと感じました。手の拳部分には特別分厚い革が仕込まれており、咄嗟に近接格闘が発生した場合にも対応できます。オークリーのパイロットグローブほどではありませんが、「良い製品」を実感させてくれる着用感です。

以上、簡単なレビューでした。
値段は12,000円ほどと安くはありませんが、良いものが欲しいと思う皆様には是非お勧めしたいところです。

このグローブを手に入れたことで、さらに例の部隊に近づけたような気がしますね。

  

2018年01月14日

例の部隊のグローブ

軍装におけるグローブといえば、色々な意味があります。当然完成に向けた1ピースであると考えるのもありますが、どんな性質であるかを考えると更に面白くなってきます。
例えば、極端な考え方ですが、オークリーのパイロットグローブ。これは国内の軍装家の皆様にとっては結構な出費でございます。それをはめて銃を握る。遠く離れたアフガニスタンの地で拳を守るために使っている気になるにはちょうどいいとは言えないお値段です。ところが、軍装家ではなく本職からすると「消耗品」にかわるのです。
穴が空けば変える。簡単に指抜きグローブにする。贅沢な使い方をするものでございます。

さて、本日は例の部隊が使ってるグローブのはなしです。
今回の特定はわりと簡単でした。なぜなら、メーカー名が見えるから。

こちらです。別の隊員も、

このように着用しております。素手の隊員もいますが、この写真においてはこのグローブを統制でつけているようです。
こちらのグローブ、パイロットグローブより高いです。
私も二の足を踏んでおりました。別にいいか…グローブだしなぁ…みたいな。
ただ私は完全再現を目指すと宣言してしまいました。男に二言はありません。今、到着を待ちながらグローブの到着を待っております。届いたらまた記事をかく予定。
  

2018年01月13日

例の部隊の着てる服

例の部隊再現にあたり、マルチカムトロピックのコンシャツコンパンをまず最初に手に入れなければ!と考えた私は、なにも考えずにエマーソンのレプリカを手にしたのです。
エマーソンの製品、悪い物ではありませんし、Cryeのパッドも入れることができます。ただし、よーーーーーく写真を見るとエマーソンなんか着てるわけがありませんし、Creyのコンシャツコンパンでも無さそうだったので、急きょ書くつもりなかった服の話を書くことにしました。

きっかけとなったのはこの写真。

あれ?Creyのコンシャツにはこんなテープ出てなかったぞ!
これ、TRU-SPECじゃないか…?

さらにこちら。

この斜めに切れたポケット、やはりTRU-SPECじゃないか!?

タイ現地のミリタリーマニアであるPhet君からTRU-SPECの使用例があると聞いてはいましたが、やはりこれか。

というわけで、これに関しては買い直しです。
お金がかかるw  

2018年01月12日

例の部隊の鉄兜

鉄兜、と言われて私が真っ先にイメージするものは、何故だかはわかりませんが西洋の甲冑で、ヘルムとか呼ばれているものです。しかも、特段硬くない鉄材で出来ている物を想像してしまうのです。
何故だかはわかりませんが。

さて、そんな鉄兜のはなしですが現代ではケブラーカーボンとか呼ばれていたりする繊維の集合体だったりします。つまり、鉄兜ではないのですな。
今回は、「例の部隊」で着用されているヘルメットの話をしようかと思っております。

はい、こちら。例の部隊を後方から見た写真ですね。
タイも結構前からOps-coreを一部部隊で採用しているようです。ベースジャンプやカーボンなど、種類としてはサイドレール付きのものがほぼです。
さて、そのヘルメットにかかっているカバーにご注目ください。ええ、Firstspearです。上から下までFirstspearかい。なんなら後頭部についてるバッテリーポケットまでFirstspearなんですな、これが。
SurefireのHL-1をサイドレールにつけているようですが、ARCレール専用のアダプターは使わずにそのままつけているようです。

さらにさらに、NVGに着目してみましょう。上の写真は、一見AN/PVS14に見えますが、Twitterで識者に意見を求めたところ、インサイトテクノロジー社製のMUMという機器のようです。mini14ともよばれているそうです(un氏に深く感謝。)

こちらの隊員はAN/PVS14Aをつけております。

かと思いきやAN/PVS21をつけている隊員も。すごいな。

彼らのヘルメットは、バリエーション豊富ですね。因みに、私は最終目標としてはAN/PVS14Aの実物を購入して再現をする予定でしたが、あまりにも21がかっこよかったので、そっちもずーっと探しておりました。

すると、先日のVショーでサンダーゲートさんが一台持ってきておりまして、

かったった!レプリカだけどね。
  

2018年01月11日

例の部隊の腰回り

前回は、例の部隊のプレートキャリアに着目しました。
現在、タイ王国軍では次期正式採用ボディアーマーとしてレーザーカットスタイルのアーマーを試作しているようです。今後のタイ軍に着目したいところです。

さて、今日は腰回りです。ベルトセットに着目してみたいと思います。

前回は、Strandhoggから始まりPatrol Radio Pocketまで、Firstspear祭りでしたね。今回もですよ。
他の写真も参照してみましたところ、FirstspearのAGB Sleeveのようです。パッドがかなりしっかりとしており、重い弾薬や拳銃をつけても腰に負担がかからないようになっつおります。
また、この写真ではわかりにくいのですが、コブラバックルのベルトを中に通しているようでして、ここまでFirstspearだらけだと「Firstspearのギアをまとめて採用している」と考えるのが妥当でしょう。中にも恐らくAssaulters Gun Beltを通しているのだと思います。
また、黒い巾着袋のようなものが確認できるかと思います。小型のダンプポーチか?と思いましたが、先程の「Firstspearのギアをまとめて採用している」の法則を信じるならばFirstspear製なのだと考え、少し調べてみました。
やはりFirstspearのSSE Pouchという製品のようです!使わないときは小さく折り畳んで圧縮することができます。だいたい女性の拳くらいの大きさになります。

さて、次は拳銃です。

上の2枚の写真を見るに、グロック系の拳銃をサファリランドのALSホルスターに格納しているようです。これについては、写真が不鮮明なので綺麗な写真がでるまではこのくらいの考察にとどめておきたいところであります。
  

2018年01月10日

例の部隊のプレートキャリア

引き続き、例の部隊装備の話です。初回は一番目立つピースであるアーマーのお話をします。

彼らの大きな特徴としては、Multicam Tropicを着用しているときはFirstspear社のStrandhoggを使っていることがあげられます。
このStrandhogg、レプリカと言うものが一応存在します。
TMCから出てはいるのですが、CTOCが使っているRanger Greenはラインナップに無いようです。もとより完全再現を目指すわけですから、覚悟はしてましたけど。

散らかった写真で申し訳ありません。単体で写真撮ってませんでした。2018年は写真しっかり撮る一年にします…。
新品を購入しました。彼らも納入された新品を使っているはずだ…というのは建前で、誰かの放出品をと思ったらなかなか出てこなかったので痺れを切らして購入。
PALSテープを廃止し、MOLLEをレーザーカットスタイルで作ったプレートキャリアは今まで使ってみたどのギアより軽い!驚くべき軽さです。
昔JPCを持ってましたが、あれよりも軽く感じますね。ナイロンテープがちょっと無いくらいでここまで軽くなるなんて。
マガジンポーチについては、似たのを買えばいっか、と考えてはいましたが、買ってきてナイロンの色違ったらどうしようと思うと真面目に選ばざるを得なかったです。
これについては、同FirstspearのSingle Mag "Ranger" pocketで間違いなさそうですね。冒頭の写真ではバンジーコードを抜いて使用することにより瞬発性を高めているようです。
ただ、必ずしもバンジーコードを抜いて使っているわけではなく、バンジーコードできちんと固定している隊員もいるようなので私も付けたまま使うことにします。

他の隊員の写真をみますと、

シングルを2本、あと特徴的なフラップがついたポーチを使用しているようです。
これはなんぞ?と調べたところ、これまたFirstspearのPatrol Radio Pocketだということが判明。モトローラとか入れるのに使うやつでしょうか。タイ軍は中国のバオフェン社のラジオを使用している実績もありますので、そういった部隊無線というよりは簡易無線として使う(無線は専門外なのでうまい言い方が見つかりませんが)ものを入れておくのに使っているようです。
このポーチについては背中側に回してつけている例もありました。

というわけで、これも購入。お金がかかるなぁ…。
中に入れるラジオは、モトローラ系のパトロールラジオを選ぼうかと思ってますが、特定できたらそれがいいなぁ…。
なんか拳銃用のポーチつけたりなんかしてますが、それについては後日。  

2018年01月09日

例の部隊

こんばんは。
また広告がでるまで放っといてしまいました。久しぶりの更新ですが、みむさん久しぶりに更新したと思ったら何が起こったの?って思われても仕方ない軍装をはじめました。

こちら。
東南アジア主体でコレクションをしてた私ですが、これもれっきとした東南アジア軍装です。
なぜこんな厳重にマスクかけてるのかってのは察してください。この写真提供者曰く、結構やばめらしいので(どこまで本当かわかりません)
所属は「Royal Thai Armed Forces」つまりタイ王国軍。陸とか海とかの分け隔てはなく、RTARFと略されて存在するようです。
更に詳細を話しますと、RTARFのなかに「Counter Terorrist Operation Center」、和訳すると対テロリスト作戦センターという部署がありまして、そこの部隊みたいですね。
ご覧の通り東南アジア諸国でも早めにMulticam Tropicを着用しており、かなり資金面でも優遇されているのがわかるかと思います。
昨今、IS等の驚異があがり、タイではかねてより懸念されていたイスラム過激派による南部の動乱や、近所のフィリピンミンダナオ島のISの台頭など、アンチテロリズムを意識せざるを得なくなってきた物と考えておりますが、何しろこの部隊詳細がわかりません。謎多き部隊でございます。

さて、私この部隊の写真を一般公開されたものから、うっかりアップロードされすぐに削除されたものまで持っておりますが、先程の写真の通りしっかりマスクをかけ、いらないところをトリミングしなければ世にお伝えすることができません。
しかしながら、「かっこいい」、この一言に尽きるのであります。個人的にはミリタリーマニアの皆さんにお伝えしたい。
最近アメリカ側でもMulticam Tropicの使用例が続々増えてきているようですが、東南アジアの国にも使用部隊があるんだぜってことをお伝えしたい。
ひいては、写真公開がしにくい代わりに私ができるところまで再現しまして、ミリタリーマニアの皆さんにお伝えしたいと考え、手をつけ始めたわけであります。

とはいえ、ブログの更新をサボっている間に服、胴体装備、腰回り等のギアは集めてしまいました。後悔はしておりませんが、そこそこお金がかかりましたw
そんなところで、これからしばらくはCTOC装備の再現記事を執筆しようかなと考えるところでありますので、装備自慢と思わずにお付き合い願えれば幸いです。

よろしくお願いいたします。