2014年04月04日

RTA Ranger "Thahan Phran"

RTA Ranger Thahan Phran
 皆さんこんにちは。タイ王国の特殊部隊を紹介するシリーズ第三弾は、黒服部隊の異名で知られるタハーンプラーンです。よくTwitter等では「タハーン様」と縮めて呼んでしまうのですが、タハーンはタイ語で兵隊という意味ですので正確にはタハーンプラーンと繋げて読まないと通じませんw

【組織】
 タハーンプラーンは陸軍に所属する準軍事組織です。よって、配備は陸軍の4つの軍管区に分かれます。13の連隊はその4つに振り分けられている、ということです。Wikipedia丸写しになってしまいがちなので詳しい配備は割愛します。
 冒頭の写真は第47レンジャー部隊の写真です。前述の通り、連隊は13しかありませんので、この47という数字は中隊規模なのだろうと考えています。見た通り、MTAR21が配備されるなど、決して遅れてはいないようです。

 そしてもう一つ、タハーンプラーンには12個分隊の女性分隊があります。
RTA Ranger Thahan Phran
 女性ばかりの写真をよく見ることがあるので、彼女たちがその女性分隊なのだと思います。

【装備】
何はなくともタハーンプラーンには黒い服が必要です。昔は中田で安く抑えようとしていましたが、「あとあとになったら正規品が手に入るかもしれない・・・」と考え直し、やめました。結果、タイの物が手に入りましたw
RTA Ranger Thahan Phran
 こちらがその品です。彼らのパッチは水色の糸で刺繍がしてあるのが特徴です。ただ、例外として白い糸で刺繍してある物もあるようです。

RTA Ranger Thahan Phran
 かつては装備が遅れていました。56式弾帯に56式小銃・AKS47等も見られました。
RTA Ranger Thahan Phran
 どん底まで遅れていたわけでもありませんが。M16A2,M16A1は頻出します。
RTA Ranger Thahan Phran
M16A2のカービンモデルも採用されています。
M16A1のカービンでした。焼き鳥さんご指摘どもです!

RTA Ranger Thahan Phran
タイ-カンボジア国境です。手前のカンボジアの兵にピントが合っていますが、注目したいのは奥のタハーンプラーンです。56式弾帯を変わったつけ方してますね。M203も確認できます。
RTA Ranger Thahan Phran
タイでは全面的に採用されているHK33を使っています。伸縮ストックモデル、固定ストックモデル共に見ることができます。
RTA Ranger Thahan Phran
フラググレネードM67、M79グレネードランチャーを発見。
RTA Ranger Thahan Phran
右側の兵士に注目してください。この際中央のスコープマンはほっといて、右側です。M4A1にホロサイトを付けています。挙句のはてにはフロントサイトを換装し、フリップアップサイトに変わってます。こういったケースはとても珍しく、陸軍からの軍事顧問官ではないかと考えております。ちなみに、いずれ紹介するとは思いますが陸軍ではM4A1に装備が変わってきているところもあります。
RTA Ranger Thahan Phran
拳銃携行の例です。一番右側の兵士、ショルダーホルスターにガバメントを入れて携行しています。

【微章】
タハーンプラーンの微章については、所有してはいるけどいまいち何のパッチだかわからないという物が多いです。申し訳ありません、宿題とさせてください。
RTA Ranger Thahan Phran
 こちらは袖章です。上腕部に着けます。ベレー、ハット、キャップにつける帽章も大きさは違いますが全てこの形です。タハーンプラーンの象徴となっているのは、「3本雷に剣」です。これと似たパッチに、コブラがかたどられた物がありますが、そちらはクイーンガードの物です。

RTA Ranger Thahan Phran
RTA Ranger Thahan Phran
 これらはワンセットでタハーンプラーン記章となっております。少なくとも、バンコク在住第2歩兵師団在籍中の知り合いはそう教えてくれました。
 上のウィング型の物は右胸ネームテープの上、下のはネームテープの下に着けます。ちょうど、胸ポケットのフラップの上に着けるのが正しいと考えています。例外は見たことがありません。
 また、一応サブデュードタイプのも所有しておりますが、陸軍人でつけている人をまだ見たことがありません。一応なんらかの形でタハーンプラーンから陸軍へ移籍することは可能だと思うのですが・・・。

RTA Ranger Thahan Phran
 単語で検索すると、タハーンプラーンの動画や写真が出てくるので、関係があると思います。กูผู้ชนะで、「私は勝利した」という意味があるようです。

装備の欄冒頭で上げましたが、黒服に着けているためしっかりと撮影できてない者があります。
黒服の左胸についている物は、降下章、所属隊章、血液型章等です。はっきりし次第、追加します。


それから、重要なことなのですが、今までタハーンプラーン章と呼称していた
RTA Ranger Thahan Phran
こちらの「咥え剣の虎」パッチですが、こちらタハーンプラーンとは関係がありませんでした。今までの記事も少しずつ訂正にかかりますが、確認したところこちらのパッチはCommandoの訓練を受けた者が取得できる訓練章のようです。申し訳ございませんでした。

正直、僕も現役軍人からその話を聞いて目からうろこでしたw


さて、いかがだったでしょうか、タハーンプラーン。代用代用で揃えれば敷居は低いのではないでしょうか。
ちなみに、襟の形が微妙なので中田のつるすぺはNGだと思っておりますw

2014/04/05 訂正
 肩章を袖章に訂正。ののしってください・・・w




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この記事へのコメント
遅ればせながらVお疲れさんでした。

かなり勢力的に記事書いてるね…。内容的にも、ただただ敬服するばかりです。
俺もいい加減なんかやらんとなぁwコレクションの写真アップするだけでも、やらないよりはやった方がいいよね。

で、イチャモンつけるみたいで申し訳ないんだけど、気になった点が二点程…。
タハーンプラーンの女性兵士が持ってるのは、A2系カービンじゃなくてA1系カービンだね。リアサイトとケースディフレクターの有無にご注目。更に細かい事言うと、ハンドガードとバレルの太さもA1系とA2系では違う。
写真のは、モデル名で言うと、M629かM639だと思うんだけど、コルト・コマンドーって輸出向けとか含めてかなりのバリエーションあるからよくワカランというのが正直なところ…(人様に指摘しておきながら)。
タイでA2系のカービンはどうなんだろうなぁ。陸軍で見るのはM653ばかりだし。でもM725辺りもあっておかしくはないよね。

もう一点はパッチの呼称についてなんだけど、上腕部につけるのは肩章じゃなくて袖章ね。肩章は、通常はエポレット部分につける階級章を指す用語だよ。鬱陶しいかもしれんけど、サイト作ったり本出したりするつもりなら細かい呼称は気を付けた方がいいかも。

虎パッチは自衛隊でいうところのレンジャー徽章みたいな物だな。
Posted by 焼き鳥太郎 at 2014年04月04日 22:45
焼き鳥さん
いらっしゃいませー、Vショーお疲れさまでした!かなり濃い日程でしたね(意味深
ご指摘についてですが全くその通りです(^_^;)
ただ、A2カービンは確か南部の写真で見たことがあったと思います。また確認します。
袖章〉この辺は適当になってました。訂正しときます。
ありがとうございましたー
Posted by みむ at 2014年04月05日 06:28