2014年04月30日

Royal Thai Army Combat Bible Part3

Royal Thai Army Combat Bible Part3
みなさんこんばんは。予想以上の反響があった第一回目のタイ軍入門編、とても好評のようで大変うれしく思っております。コメントも多数いただいて、うれしい限りです。疑問に思ったことが少しでもありましたら、コメントにてじゃんじゃん質問してください。

さて、前回の記事についたコメントについてですが、一部引用して詳細に回答したいと思います。

>個人装備をコンプリートするには、やはりヘルメット&カバーが問題ですね。
>かなりハードルが高いです(汗


さて、ヘルメットとメットカバーの入手について困っておられるとのことですが、そこまで深刻に困ることはありません。
フリッツヘルメットを買えばよいのです。確かにタイ陸軍の兵士はほとんどがヘルメットカバーを着用しております。しかし、黒いフリッツヘルメット、もしくは手に入ればPASGTヘルメットを着用すればごまかしは利きます。

あくまでごまかしがきく、というレベルだということをお忘れなきようお願いします。

それから、

>陸軍では各兵士にサイドアームは割り当てられているのでしょうか?

> 色々と画像などを検索しておりますが、腰に下げているハンドガンが確認できないんです。

> 以前、コルトガバメントで射撃練習している画像を見た事はありますが、ずいぶんと古い年代の画像に感じました。

>一般兵士はアサルトライフルだけなんでしょうか?


ということですが、簡単な答えとしては「一般兵卒に拳銃は支給されず、装備もしていない」が正解だと思われます。
見かけるのは特殊部隊、警官、特殊訓練を受ける兵士が持つ銃くらいです。

参考までに例を挙げますと、このブログでも以前紹介させていただいておりますTF90はみんな黒いナイロンのレッグホルスターを着用しているのが確認できますので、拳銃を所持しております。彼らは国際テロ等に対応しますので、室内戦を意識した非常に戦略的な装備を持ちます。
Royal Thai Army Combat Bible Part3
赤い丸を付けた部分がホルスター。

また、タイのミリタリーマガジン、TOPGUNの2013年3月号には、同じようにレッグホルスターを装備する兵士の姿が確認できます。彼らはどこの部隊なのかは確認が取れていませんが、LRRPというパッチを付けている兵士がおりますので、長距離偵察任務につく部隊なのだと思われます。そのままLRRPのタイ版なんだと判断するのはもう少し先伸ばしにしておきましょうw
Royal Thai Army Combat Bible Part3
こちら、雑誌の直撮りなので不鮮明ではありますが、赤い丸を付けておきました。


さて、質問の回答はこのくらいにして、今日は入門編の続きです。
とはいっても、前回で一応書きたいことは書けたので、今日は「こんなものがあったらますますタイ軍っぽいんじゃね」という細かい物を紹介します。

まず、フラッグパッチです。
Royal Thai Army Combat Bible Part3
名刺大くらいのサイズで、国内のタイ製品を扱うショップで入手する事が出来ます。一枚200円とかでも手に入らなくはないです。扱ってるショップについては、調べてください。申し訳ありませんが、日本語で検索しても出てくる販売店を教えるまでの親切心はありませんw

一つ注意があるとすると、
Royal Thai Army Combat Bible Part3
これは陸軍用に買うべきではありません。これは海兵用に買いましょう。逆もまた然りです。3色国旗だけの物は陸軍、真ん中に象さんがいるのは海軍というのが守られているだけで、結構立派に見えます。

また、
Royal Thai Army Combat Bible Part3
こういうのもあります。タハーンプラーンや陸軍で見ることが結構ありますので、これもなかなかいけます。
右腕上腕部につけましょう。

次です。こちらの2枚の写真から、共通点を見つけましょう。
Royal Thai Army Combat Bible Part3

Royal Thai Army Combat Bible Part3
ヘルメットをかぶってる?お前の目は節穴か。

みんな並んで街中に立ってる?うーん惜しい。

皆さんガスマスクバッグを腰につけてるのが分かった方は、これから僕が言いたいことがわかってくれると思います。
上の写真も下の写真も、街中でずらーっと並んでいるという非常事態ですね。実はこれ、赤シャツ隊が暴れているときの写真です。アシビット首相の退陣を求め、タクシン首相を支持する赤シャツ隊は世界的に有名になったと思いますが、何はともあれ2006年~2008年くらいのタイ陸軍をやりたい場合ガスマスクバッグを着用していると「赤シャツ隊と戦っています」とか言えるので、お得です。

バッグについては、M40用、M17用どちらでもOKだと思います。M40も使われてますしね。
中にいれるマスクが無くても、ダンプポーチ替わりに使ったりアンコ詰めたりしてればいいのです。ごまかしごまかし。

さて、今日はタイ軍っぽく見えるごまかし方の入門でした。ちなみに、赤シャツ隊こと反独裁民主戦線の皆様は2010年くらいまでは活発に活動をしておりますので、デジタル迷彩でもおかしくはありませんよ。




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この記事へのコメント
みむ@にっしー さま

一般兵士のハンドガン運用について、早速のご回答ありがとうございます。

しかも、画像付き&正式記事でのご解説にとても感激致しました!!

ありがとうございます!!


みむ@にっしー さまのご親切を無駄にしない様、立派な王国陸軍兵士を目指して日々を積み重ねていきます。


ヘルメットですが、アドバイス頂きましたとおり、とりあえすの「ごまかし」でいこうと思っておりますが、この場合、フリッツに米軍のウッドランド柄カバーなどでも通用するでしょうか?

戦闘服は陸デジで、頭が米軍ウッドランドとい組み合わせになりますがどうでしょうか?

また、フラッグパッチですが、「左腕の上腕部」に付けている画像をネットで見た事があるのですが、戦闘服のどの部分に付けるのがいちばん良いのでしょうか?

そして、このパッチは戦闘服に縫い付けでしょうか?それともベルクロテープなどで、取り外しできる様にした方が良いのでしょうか?


ご質問ばかりで申し訳ございません。

タイ陸軍について、こんなにも色々と教えて頂けている事にとても興奮しております。

何もお礼出来ずに申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
Posted by ちょろぎ at 2014年04月30日 08:16
ちょろぎさん
ようこそいらっしゃいませ~
いいんですよ、最初は誰しも初心者です。きちんと質問をしてくれる人に対しては真摯に向き合って、知っていることはお答えするつもりです。
なにより、仲間が増えるかもしれないのに「てめぇで調べろ」って言うような残酷さは僕にはありませんのでw

陸軍はデジタルになる前からリーフ柄を好んで着用していますので、ウッドランド柄でも別に悪くはないのですが、ちょっと目立ってしまいますね。また、ウッドランドを好んで着用するのは海兵ということもありますので、オススメはいたしません。
フラッグパッチはベルクロ加工する気合いさえあれば近年はベルクロがバリバリついてる服もたくさん見かけますのでおかしくないです。2014年近年の陸軍ならむしろベルクロ付きの物もよく見かけるようです。
少し前、2010年近辺だと縫い付けでもおkだと思います。
簡単ですが、回答とさせていただきます。
Posted by みむ@にっしーみむ@にっしー at 2014年04月30日 11:09
みむ@にっしー さま

ご返答頂きましたコメントに心救われました。

本当にご親切にして頂きまして、ありがとうございます。

もぉ、マイマスターと呼ばせてください。

色々と調達するべきアイテムがありますが、とりあえずはフラッグパッチから
入手したいと思います。

少しずつですが、装備を集めていきますので、今後もご指導宜しくお願い致します。

そして、これからもタイ王国に関す楽しい記事を楽しみにしております!!
Posted by ちょろぎ at 2014年04月30日 21:58
ちょろぎ様
ようこそいらっしゃいませー
マイマスターだなんて、よしてください恥ずかしいのでw
何より、僕なんてまだ序の口です。

フラッグパッチから、大いに結構だと思います。国旗がついてるってのはパワーありますしね。
Posted by みむ@にっしーみむ@にっしー at 2014年05月01日 00:52